ディズニー映画名曲集
マイナー王道ごちゃまぜ名曲集。
9 tracks / 35:16 / September 18, 2015
- Disney's Mulan - Reflection (Original and Full Version)
主人公であるムーランが、親がせっかく設定してくれたお見合いのチャンスを台無しにしてしまった時に自己嫌悪で歌う曲です。 Who is the girl I see?という歌詞に凄く共感した時期がありました。というか今も時々あります。 空気を読んだり他人に合わせられるくらいの社交性は身につけたけど、面白くもなんともない話題でも笑って周りに合わせてる自分。ふと鏡を見れば、知らない人みたいに見える笑顔…。 そんな自分に疑問を持つ時期が誰にでもあると思いますが、あのもどかしさが切なく表現されています。エルサよりも何年も前に、ありのままの自分を求めていたキャラはこのムーランです。
- Hercules I can Go The Distance HD 720p
自分が神様の子供だと知らないヘラクレスは、その並外れた能力ゆえに人間社会に馴染めない自分に気付きながらも「諦めなければ、信じ続けていれば、きっと自分が本当に輝いて生きていける場所があるはずだ」と旅に出ました。あっという間に目的地へたどり着きましたけど、これはその道中の曲です。 「自分の居場所が必ずどこかにある」「そこへ辿り着くために、どんな困難だって乗り越えてみせる」というような、とっても前向きな歌詞です。受験でくじけそうな時に何度も聞いて、何度も泣いた曲です。何度も聞いてたから英語の勉強にもなりました。笑
- Mulan - i'll make a man out of you
徴兵命令が出た父親の代わりに、男のフリをして隊に参加したムーラン。不自然な言動を繰り返して周囲には「変な奴」扱いされ、訓練初期は体力もないのでバカにされていましたが…。 曲調も歌詞も素晴らしくカッコイイ!ディズニーでは珍しく、勇ましく鼓舞するような「漢(おとこ)」の曲です。性別がどうのこうのではなく、精神的な意味での漢。日本語訳のタイトルは『闘志を燃やせ!』なのですが、素晴らしい意訳だと思いました。 この時ムーランが出した結果が、彼らと中国全土の運命を大きく左右することになります。…続きは是非、本編を!
- Pocahontas - Colors of the Wind HD
イギリス人であるジョン・スミスは未開の地に暮らすインディアン、ポカホンタスに「君たちは何も知らないもんなぁ(文明的な意味で)」と言いますが、ポカホンタスは「貴方たちこそ何も知らない(自然的な意味で)」と答え、彼らが踏み荒らしてきた大地と自然も同じように魂があるのだと歌い上げます。月としゃべる狼の声、笑うヤマネコの歌、風の色…。 ジョンは途中からニヤけてますが、私がポカホンタスなら「ちゃんと聞いてんのかコイツ」とイラッとすると思います。ジョン!キミ今やんわりと注意されてんだよっ! ちなみに舞浜にあるディズニーリゾートラインに乗った時、停車駅に着く頃にやたら壮大な曲調で気分を盛り上げてくれるのがこの曲です。
- FROZEN - Let It Go Sing-along | Official Disney HD
日本でも大旋風を起こした「れりごー」。英語版で歌っているイディーナ・メンゼルが大好きなのでこちらをよく聞いてました。 日本語訳だと前向きな自己解放型の歌詞で某歌手さんのドヤ顔が思い浮かびますが、久しぶりに聴くとやはり素晴らしい歌詞だなと感じます。英語だとヤケクソ気味に「もぅ周りに何て言われようが知るかー!みんな凍ってしまえー!」って意味合いになのが好きです。個人的に前の会社を辞める時の心境にすごくマッチしてました。転職ソングにも使えます。……たぶん。 何かしらの理由で傷つけられた、自己の尊厳を取り戻そうとする歌だと思います。「私」がちゃんとここに存在し、生きている。ただそれだけで、本当は良かったんです。
- Beauty and the Beast - Human Again [High Quality]
「美女と野獣」のベルがあの黄色いドレスを着て、ビーストと一緒にダンスフロアで踊る夜……の前日。お城では姿を変えられた召使いが、大掃除をしていました。 この楽曲はその時のものですが、映画公開当初では時間オーバーのため削除された、知る人ぞ知る名曲です。 ベルが来たことで、ビーストと心を通わせてることで、召使い達は今まで諦めていた「呪いが解けるかもしれない」という希望を持てるようになりました。また人間に戻れたら、もう一度オシャレして出かけたい。料理をして誰かをもてなしたい。朝日を浴びながら散歩をしたい。人間だった頃は当たり前だったけど、また戻れるなら……。 こんなに大勢の人たちの運命がベルとビーストの恋の行方にかかっていたかと思うとベル側のプレッシャーが半端ないのですが、「人間であること」の素晴らしさを改めて気付かせてくれる歌詞です。 個人的には「あ〜今日会社行きたくないな(;_;)」っていう朝に聞くと、「働ける事だってルミエール達からすれば素晴らしい事なんだからガンバロウ…」と思い直せる曲でした。笑
- The hunchback of notre dame - Hellfire HD
最高裁判事であるフロローは、ディズニーのキャラクターの中でも珍しい「自分を正義だと思い込んでる」悪役でした。街の風紀を乱す(と思い込んでいる)ジプシーの女性に恋をしましたが、誘惑されたからだと全て相手のせいにして、神に赦しを請います。これはその時の歌です。 冷静に考えれば1人で勝手に盛り上がってるだけなので「いい歳してきんもー☆」な案件ですが、恋の情熱を地獄の業火に例えたこと、彼女が自分のものにならず他の男を選ぶのならばいっそ焼かれて死んでしまえと願うこと(しかも実際に行動に移す)、そこまで言っておきながら神に赦しを請う意味不明さが相まって、ディズニー史上No1不気味ソングとなりました。 サビの主旋律は調を変えて作中で何度も使用されます。ディズニーシーの夜ショー「ファンタズミック‼︎」でも一部使用されるほど、悪役曲として群を抜いて名曲です。…歌詞は気持ち悪いですけど。
- The Bells of Notre Dame ( The Hunchback of Notre Dame )
同じく「ノートルダムの鐘」から。こちらはオープニングの曲です。主人公であるカジモドの生まれと判事フロローとの出会いが戯曲的に表現され、開始10分でディズニーの代名詞である『ファンタジー』から全力ダッシュで遠ざかります。笑 上記したヘルファイヤーがもし存在しなかったら、この映画の一番の名曲はこれだったかもしれません。 そしてラスト。全く同じ曲が使われますが、既に物語を観てきた私たちはそこで初めて歌詞に込められた本当の意味を知るのです。演出素敵すぎる。
- "I See The Light" - Tangled
塔の上のラプンツェルから、一番の名曲を。 ラプンツェルは塔の上に閉じ込められていた間、年に一度自分の誕生日に、遠く彼方から一斉にランタンが飛ばされる綺麗な風景を窓から見ていました。それを近くで見たい!ってのが彼女の夢だった訳です。 で、色々あってやっとそれを間近で見れた時に at last I see the light となるのですが、この light はランタンの光でもあるし相手への恋心でもあるし、人生への希望だったりもして二重にも三重にも意味が込められていて、思わず心を揺さぶられました。「at last」と付くことでそれまでの人生の全てが報われたような、この一瞬に出会う為に今までがあったような、そんな力強さも感じることができます。 ちなみにディズニープリンセス初の3Dアニメとなったのは、アナ雪ではなくこちらのラプンツェルさんです。